
500Wで3分は、600Wなら計算上2分30秒。逆に600Wで3分は、500Wなら3分36秒です。目安は「元の時間×元のW数÷使うW数」で求められます。
ただし、計算できることと、その出力に変えてよいことは別です。冷凍食品などに出力・時間の指定がある場合は、換算表よりパッケージの調理方法を優先してください。
まずは早見表、そのあとに「換算する前の確認」をまとめました。計算例は式から求めた目安で、実際に食品を加熱して測った結果ではありません。
目次
500W・600Wの加熱時間の換算早見表
左がレシピなどに書かれた時間、右が変更後の計算値です。同じ食品・同じ量・同じ冷蔵/冷凍状態を想定した、手動レンジ加熱の目安として見てください。商品の指定を変更してよいという表ではありません。
500Wの時間を600Wに変える場合
| 元の500W | 600Wの計算値 |
|---|---|
| 30秒 | 25秒 |
| 1分 | 50秒 |
| 1分30秒 | 1分15秒 |
| 2分 | 1分40秒 |
| 2分30秒 | 2分5秒 |
| 3分 | 2分30秒 |
| 4分 | 3分20秒 |
| 5分 | 4分10秒 |
600Wの時間を500Wに変える場合
| 元の600W | 500Wの計算値 |
|---|---|
| 30秒 | 36秒 |
| 1分 | 1分12秒 |
| 1分30秒 | 1分48秒 |
| 2分 | 2分24秒 |
| 2分30秒 | 3分 |
| 3分 | 3分36秒 |
| 4分 | 4分48秒 |
| 5分 | 6分 |
600Wから500Wへは元の時間の1.2倍。500Wから600Wへは6分の5倍です。「100W違うから毎回30秒変える」ではなく、元の時間に応じて差も変わります。
パナソニックは、表示のW数と時間から使用するW数の時間を求める換算式を紹介し、食品の状態やレンジによって仕上がりは異なるため目安としています。上の表は、その式で計算したものです。
出典:パナソニック「電子レンジのワット数とは?」
自分で計算するときは、最初に「秒」へ直す
換算後の秒数=元の秒数×元のW数÷使うW数
例えば「500Wで2分30秒」を600Wへ換算するなら、次の順番です。
- 2分30秒を、2×60+30=150秒に直す。
- 150×500÷600=125秒と計算する。
- 125秒を分・秒に戻す。答えは2分5秒です。
ここでつまずきやすいのが、2分30秒を「2.30分」と入力すること。2分30秒は2.5分です。電卓を使うなら、いったん秒にそろえると間違えにくくなります!
計算結果が125秒でも、レンジが10秒刻みでしか設定できない場合は、そのまま入力できません。自動的に切り上げて長く加熱するのではなく、説明書に沿って短めから様子を見て調整します。ただし、調理済みかどうかを時間だけで判断しないでください。
換算する前に、何を優先する?
式に数字を入れる前に、食品とレンジの表示を見てみましょう。次の順番なら、早見表だけで決めてしまうのを防げます。
| 今の条件 | 先にすること |
|---|---|
| 商品に500W・600W両方の時間がある | 使う出力の表示時間を選びます。計算し直す必要はありません。 |
| 商品には使いたい出力の時間がない | 別出力での調理が可能か、商品表示・メーカー案内を確認。不明なら自己判断で指定を変えません。 |
| 手動加熱のレシピと家のW数が違う | レシピ側の注意とレンジの説明書を確認し、出力変更が可能な場合に換算を目安として使います。 |
| 解凍・自動あたため・オーブン・グリル | 500W/600Wの時間表を流用せず、そのモードの説明書やメニューに従います。 |
| 量を増減した、冷蔵品を冷凍した | 元と条件が違います。W数だけの換算では足りないため、その量・状態に合う案内を確認します。 |
国民生活センターは、冷凍食品について、電子レンジ対応か、袋のまま加熱できるかを確認し、パッケージに記載された加熱出力・加熱時間を守るよう注意しています。計算が合っていても、袋やトレーの使用条件まで変えられるわけではありません。
出典:国民生活センター「電子レンジは正しく使いましょう」
計算どおりでも、温まり方が同じとは限らない
同じ量でも、食品の厚み、最初の温度、容器、機種などで温まり方は変わります。換算は時間の目安を出すもので、同じ食感や中心までの十分な加熱を保証するものではありません。
日清食品は、自社の冷凍商品を表示どおり調理しても冷たい場合について、機種や使用状況による差を説明し、10秒程度ずつ追加加熱するよう案内しています。これは同社商品の案内です。あらゆる食品が「10秒追加すれば安全」という意味ではなく、実際の商品表示を優先してください。
出典:日清食品「表示どおり調理しても温かくならない場合」
特に少量の食品や水分の少ない食品は、思ったより早く加熱が進み、発煙・発火するおそれがあります。「足りなさそうだから、とりあえず長め」は避けましょう。国民生活センターの上記資料でも注意されています。
ご飯が硬いときは、加熱不足と乾燥で対処が違います。冷凍ご飯がパサパサになる原因と温め直しで、状態別に確認できます。
よくある迷いを短く整理
200Wの解凍も同じ式で600Wにできる?
数字だけなら計算できますが、それを解凍方法の置き換えには使いません。食品や専用モードの条件が違うので、解凍はレンジの説明書と食品の指定に合わせてください。
500Wで2個なら、1個は半分の時間?
この換算式は、W数を変える計算です。個数や量を半分にしたときの時間を保証するものではありません。1個・2個それぞれの加熱表示があれば、その時間を使いましょう。
飲み物も早見表だけで決めていい?
飲み物は、専用メニューや説明書の分量別の時間を優先します。シャープは、飲み物に通常の「あたため」キーを使うと熱くなりすぎる場合があるとし、専用キーや手動加熱表を使うよう案内しています。これは機種の対応メニューを確認して使う話で、すべてのレンジに同じキーがあるわけではありません。
出典:シャープ「レンジ加熱のこんなときは」
早見表は「時間の目安」、最後は食品と道具の指定で
500W→600Wは時間を短く、600W→500Wは長く。分・秒をそろえて計算すれば、慌てているときも確認しやすくなります。
でも、買った食品に指定があれば、そちらが先です。食品の表示→レンジ・容器の条件→必要なら換算という順番で使ってください。
道具の表示も気になる方は、計量カップをレンジで使うときの確認ポイントもどうぞ。ほかの調理の疑問は、料理の基本・レシピにまとめています。
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