
「半月切り」と「いちょう切り」、名前を聞いただけで形が浮かびますか? 野菜の切り方は、完成した形で覚えるとぐっと分かりやすいんです!丸ければ「輪切り」、半円なら「半月切り」。四分の一の円が「いちょう切り」です。
せん切り・短冊切り・拍子木切りも、並べてみると意外にはっきり違うもの。
この記事では、よく使う15種類を図解つきで紹介します。まず一覧で形を比べてみましょう。気になる切り方だけ読んでも大丈夫です。同じ名前の切り方でも、厚さや長さは料理によって変わります。レシピに大きさの指定があれば、それを優先。迷ったら、同じ料理に入れる野菜の大きさをそろえるのがコツです。
目次
野菜の切り方15種類を一覧で比べると?
| 切り方 | できあがりの形 | 野菜・使い道の例 |
|---|---|---|
| 輪切り | 丸い切り口のまま | 大根の煮物、きゅうりの酢の物 |
| 半月切り | 半円 | 大根・にんじんの汁物 |
| いちょう切り | 四分の一の円 | 大根・にんじんの汁物 |
| せん切り | 細い糸状 | キャベツの付け合わせ、しょうがの薬味 |
| 細切り | 細い棒状 | にんじん・ピーマンの炒め物 |
| 短冊切り | 薄い長方形 | 大根・にんじんの汁物や炒め物 |
| 拍子木切り | 厚みのある角柱 | 大根の漬物、にんじんの付け合わせ |
| さいの目切り | 立方体に近い角状 | じゃがいも・にんじんのスープ |
| みじん切り | 細かい粒状 | 玉ねぎの肉だね、にんにく・しょうがの香味付け |
| 薄切り | 薄い切片 | 玉ねぎの炒め物、きゅうりの和え物 |
| 小口切り | 細長い野菜の端面を薄く切る | ねぎの薬味、きゅうりの酢の物 |
| くし形切り | 中心から放射状に分けた形 | 玉ねぎのカレー、トマトのサラダ |
| ざく切り | 大きめの葉の断片 | キャベツの炒め物、青菜の汁物 |
| ささがき | 薄い笹の葉状 | ごぼうの汁物、炊き込みご飯 |
| 乱切り | 不規則な形の一口大 | にんじん・ごぼうの煮物 |
表の使い道は、あくまで一例です。
輪切りのような形の呼び名と、薄切りのような厚さの呼び名は組み合わせて使えます。だから「薄い輪切り」という言い方も、間違いではありません。
包丁を使う前に確認したい4つのこと
- まな板を安定させる:滑ったり、ぐらついたりしないか確認。
- 丸い野菜は平らに置く:安全に半分にできたら、切り口を下にして安定させる。
- 指を刃から離す:野菜を押さえる指を軽く曲げ、包丁の進む先に出さない。
- 力任せに切らない:硬い野菜は無理に押し切らず、安定した状態で作業する。
※この記事の図解は、切る位置と完成形の説明用です。安全な包丁の持ち方や手の位置を示すものではありません。
輪切り・半月切り・いちょう切りは何が違う?
違いは、先に縦へ何分割するか。
- 輪切り:縦には割らず、そのまま端から切る。
- 半月切り:縦半分にしてから切る。
- いちょう切り:縦に四つ割りしてから切る。
完成した形を並べると、違いがすぐ分かりますね!

輪切り:丸い切り口を残す
- 大根やにんじんなど、円柱状の野菜をまな板に置く。
- 長さの方向に対して直角に包丁を入れ、端から同じ厚さで切る。
薄いきゅうりの輪切りも、厚い大根の輪切りも、名前は同じ。厚さは料理に合わせて変えましょう。野菜が転がらないよう、安定させて切ってくださいね。
半月切り:縦半分にしてから切る
- 大根やにんじんを必要な長さにし、縦半分に割る。
- 平らな面を下に置き、端から一定の厚さに切る。
「輪切りではちょっと大きいな」というときに便利なのが半月切り。半円になるので、汁物や炒め物にも使いやすくなります。
いちょう切り:縦に四つ割りしてから切る
- 縦半分にした野菜を、さらに縦半分にして四つ割りにする。
- 安定する平らな面を下にして、端から同じ厚さで切る。
切り口は、いちょうの葉を思わせる四分の一の円。大きな大根を汁物に入れるときにも便利です。
せん切り・細切り・短冊切りはどう切る?
大根やにんじんは、まず薄い板にするのがコツ。 その先の切り方で、名前が変わります。
- せん切り:ごく細い糸のように切る。
- 細切り:細い棒の形に切る。
- 短冊切り:薄く平たい長方形に切る。
ここは、細さと形を見比べると覚えやすいですよ。

せん切り(千切り):薄切りを重ねてごく細く
- 大根やにんじんは、使いやすい長さに切って薄い板状にする。
- 板を少しずつずらして重ね、端からごく細く切る。重ねすぎて滑る場合は枚数を減らす。
キャベツのせん切りもおなじみですね。硬い芯を除いた葉を重ねて細く切ります。しょうがの薬味や、料理に添える生野菜にもよく使います。
細切り:せん切りより太めの棒状に
- 根菜は板状に切る。ピーマンは縦半分にして種とへたを除く。
- 端から細い棒状に切り、太さをそろえる。
「何mmまでがせん切り」という、全国共通の決まりはありません。資料によって太さの目安は少しずつ違うんです。レシピに指定があればそちらを優先しましょう。炒め物なら、細すぎて崩れないかも考えると決めやすいですよ。
短冊切り:平たい長方形に
- 大根やにんじんを、まず長さと幅のそろった板状にする。
- その板を薄く切り分け、平たい長方形にする。
たとえば、にんじんなら長さ4〜5cm、幅1cm、厚さ1〜2mmほどとする資料もあります。でも、これは一例。どんな料理でも同じ大きさにする必要はありません。
参考:キッコーマンのせん切り、にんじんの切り方、味の素のにんじんの下ごしらえ。
拍子木・さいの目・みじん切りはどう作る?
「板 → 棒 → 角」の順番で覚えると簡単です。
- 拍子木切り:厚みのある棒にする。
- さいの目切り:棒を切って、サイコロのような角形にする。
- みじん切り:さらに細かな粒に刻む。

拍子木切り:厚みのある角柱に
- 大根やにんじんを必要な長さに切り、厚い板状にする。
- 板を同じくらいの幅で切って、角柱状の棒にする。
短冊切りとの違いは、ずばり厚みです!
にんじんなら長さ4〜5cm、棒の太さが7mm〜1cmほどという例もあります。ただし、料理に合わせて大丈夫。柔らかいトマトなどを無理に棒状にする必要もありません。
さいの目切り:棒を横に切り、角状に
- じゃがいも・にんじん・大根などを板状にし、幅と厚さをそろえた棒状に切る。
- 棒の向きを90度変え、同じくらいの幅で切って立方体に近づける。
さいの目は、サイコロの形を思い浮かべると分かりやすいですね。1〜2cm角を目安にする説明もありますが、大きさは料理次第。
大きければ「角切り」、小さければ「あられ切り」と呼ぶこともあります。豆腐だけでなく、スープやサラダの野菜にも使える切り方です。
みじん切り:細かい粒になるよう刻む
- しょうがなどは薄切りにしてから、せん切りにする。
- 向きを90度変え、端から細かく刻む。
玉ねぎなどは、野菜に合わせた切り方もあります。最初は薄切りから細かく刻んでもOK。
少し大きな粒を残すなら「粗みじん切り」。肉だねに混ぜるとき、香りづけに使うときなど、料理に合わせて細かさを変えましょう。
参考:教育図書「野菜の切り方」解説(PDF)、キッコーマンのみじん切り。
薄切り・小口切り・くし形切りは何を見る?
この3つは、見分けるポイントが違います。
- 薄切り:切ったものの薄さ。
- 小口切り:ねぎなど細長い野菜を、端から切る方法。
- くし形切り:丸い野菜を、中心を通るように切り分ける方法。
包丁を入れる方向は、図で見るとさらに分かりやすくなりますよ。

薄切り:形より「薄さ」を表す
- 玉ねぎなど丸い野菜は必要に応じて半分にし、平らな面を下に置く。
- 端から薄く、厚さをそろえて切る。
玉ねぎは、繊維(細長く走る筋)に沿って切る方法と、その筋を横切る方法があります。
どちらを選ぶかは、作りたい食感やレシピ次第。「薄切り」という名前だけでは、切る向きまでは決まりません。
小口切り:細長い野菜の端から薄く
- ねぎやきゅうりなど、細長い野菜を安定させて置く。
- 長さの方向に直角に、端から薄く切っていく。
ねぎなら、小さな輪っかの形になります。きゅうりなどは「輪切り」と呼ぶこともありますね。
ちなみに、包丁を斜めに入れる「斜め切り」とは、切る向きが違います。
くし形切り(くし型切り):中心を通るように放射状に
- 玉ねぎやトマトを縦半分にし、へたなど不要な部分を除く。
- 切り口の中心を通るように、放射状に等分する。転がらない向きに置き直して切る。
ポイントは、中心に向かって切ること。薄切りとは違い、くしのような形に分かれます。
何等分にするかは野菜の大きさ次第。カレーの玉ねぎや、サラダのトマトにも使います。
ざく切り・ささがき・乱切りはどう進める?

ざく切り:葉物を大きめに切る
- キャベツや青菜を洗い、切りやすい量にまとめる。
- 端から大きめに切り、幅が広ければ向きを変えてさらに切る。
ざく切りは「ざっくり切る」と覚えると簡単です。ただし、大きさがバラバラでいいわけではありません。
3〜4cmほどを目安にする説明もありますが、料理に合わせて調整しましょう。硬い芯や太い茎は葉と分け、必要なら薄く切ってください。
ささがき:ごぼうを薄く削る
- ごぼうを洗い、必要な下処理をする。
- 鉛筆を削るように表面を浅く薄く削り、少しずつ回しながら笹の葉のような切片にする。
ごぼうが太いときは、縦に浅い切り目を入れると細く削りやすくなります。
手で持って削るのが不安なら、まな板で安定させても大丈夫。刃を手に向けず、長く削ろうとして無理をしないでください。
乱切り:回して斜めに切り、体積をそろえる
- にんじんやごぼうを斜めに一口大に切る。
- 包丁を離して野菜を少し回し、また斜めに切る。これを繰り返す。
乱切りは形がバラバラでも大丈夫。でも大きさはなるべくそろえる。これがコツなんです!太い部分は先に半分にするなどして、ほかの部分と大きさが大きく違わないようにしましょう。煮物にもよく使います。
参考:味の素のざく切り、キッコーマンのごぼうの切り方・にんじんの乱切り。
厚さや大きさの指定がなくて迷ったら?
切り方の名前だけでは、厚さや大きさが決まらないこともあります。迷ったら、次の3つを確認しましょう。
- 完成形:レシピの写真や図と比べる。
- 使い道:料理の仕方や食べやすさに合わせる。
- 大きさ:同じ料理に入れる野菜は、できるだけそろえる。
最初から15種類を一気に暗記しなくても大丈夫ですよ。「板にする→棒にする→向きを変えて切る」と、少しずつ覚えていきましょう。
※食材に火が通ったかどうかは、切り方だけでは判断できません。料理に合った加熱も確認してください。
料理の基本を続けて確認する
- 少々・ひとつまみ・適量の違い:分量の言葉で迷うときに。
- 弱火・中火・強火の見分け方:切った野菜を加熱するときに。
- ひたひた・かぶるくらい・たっぷりの水量:煮物やゆで物の水加減に。
- 料理の基本・レシピ:下ごしらえや料理用語をまとめて確認。
2026年10月10日改稿。図解は形と切る位置を示すオリジナル模式図です。寸法・縮尺は統一していません。本文中の寸法は公式資料の例であり、料理ごとの指定を優先してください。
料理や暮らしの「なんで?」を、SNSでも!
4コマや記事のお知らせをお届けします。
こんな4コマを投稿しています♪
リンク先は別のタブで開きます。