
卵のMとLは、殻付きの重さが違います。Mは58g以上64g未満、Lは64g以上70g未満です。ただし、大きな卵を買えば黄身まで同じ割合で増える、というわけではないんです。
M以上では主に白身の量が増える傾向があります。普段の卵料理は使いたい量や好みで選び、お菓子など分量が大切なものはレシピの指定を優先しましょう。Lしかないときも、割った中身を量って調整する方法がありますよ!
日本の鶏卵のサイズ区分をもとに説明しています。黄身・白身の量には個体差があり、サイズだけでは決まりません。資料確認:2026年10月18日。
目次
卵のサイズ別重量表|SS・S・MS・M・L・LL
サイズは見た目の縦幅や横幅ではなく、1個の殻付きの重さで区分されます。農林水産省の鶏卵の規格にある重量区分は、次の6段階です。
| サイズ | 重さ |
|---|---|
| SS | 40g以上46g未満 |
| S | 46g以上52g未満 |
| MS | 52g以上58g未満 |
| M | 58g以上64g未満 |
| L | 64g以上70g未満 |
| LL | 70g以上76g未満 |
出典:農林水産省「畜産物の価格安定に関する法律施行規則の規定に基づく鶏卵の規格」別表第一
64gちょうどならMではなくL。「未満」は、その数字を含まないという意味です。また、Mの58〜64g未満は殻を含む重量なので、そのままお菓子の「全卵60g」と読み替えないでくださいね。
Lサイズになると、黄身より白身の増え方が大きい
サイズの規格は、卵全体を重さで分けたもの。黄身が何gあるか、黄身と白身が何対何かまで保証する区分ではありません。
農畜産業振興機構(alic)は、一般に鶏の年齢が上がると卵が大きくなり、大きい卵では白身が多くなると説明しています。卵を扱う丸金も、Mサイズ以上では黄身も大きくなるものの、白身ほど増えず、主に白身が増えると案内しています。
つまり、「Lなら黄身もひと回り大きいはず」とは限らない一方、「どの卵も黄身の重さは完全に同じ」でもありません。キユーピーも、小さいサイズでは黄身がやや小さい傾向に触れています。黄身を何g使うかが大切な料理では、割って量るのが確実です。
参考:農畜産業振興機構「卵の選び方」、丸金「卵のサイズと黄身の量」、キユーピー「卵の選び方」
卵焼き・目玉焼き・お菓子では、何を基準に選ぶ?
「この料理は必ずM」と決めなくても大丈夫! 黄身を楽しみたいのか、全卵や白身をどれだけ使いたいのかで考えると、選びやすくなります。
| 料理 | 選び方・使い方 |
|---|---|
| 卵焼き | M・Lどちらでも。大きい卵で同じ個数を使えば卵液の量も変わるので、だしや調味料との割合、焼く量を確認 |
| 目玉焼き | キユーピーは黄身の比率からMを紹介。白身もたっぷり食べたいならLも選択肢に。大きさを変えたら加熱状態も確認 |
| お菓子 | 指定のサイズ・重量を優先。全卵、卵黄、卵白のどれを使うかを確認し、それぞれ量る |
白身を泡立てるメレンゲなどでは、alicは白身の多いL以上を選択肢に挙げています。ただし「卵白2個」と「卵白60g」は同じ意味とは限りません。材料欄にgが書かれていたら、そちらに合わせましょう。
Mサイズ指定のレシピにLを使うときは、中身の重さを合わせる
お菓子のレシピに「M2個」とあるのに、冷蔵庫にはLだけ。そんなときは、まずレシピに全卵のg表示や、1個当たりの換算がないか見てみてください。
参考値にも幅があります。共立食品の重量表は殻を除いた全卵をM55g・L60gの目安とし、キユーピーのゆで卵レシピではM2個を100gで示しています。「M1個は必ず○g」と固定せず、使うレシピの前提を優先するのがコツです。
出典:共立食品「重量表」、キユーピー「ゆで卵の基本レシピ」材料欄。共立食品の値は目安で、サイズ規格そのものではありません。
- 必要量を確認:全卵か、卵黄・卵白を別々に使うかと、指定のg数を見ます。換算が不明なら、レシピ提供元の案内を確認しましょう。
- 器をのせてゼロに:キッチンスケールに清潔な器をのせ、風袋引き(器の重さを差し引いて0gにする操作)をします。
- 卵を割り、指定量を量る:全卵なら黄身と白身をよく溶きほぐし、必要なg数を使います。別立てのレシピなら、卵黄と卵白をそれぞれ量ってください。
計算例:レシピが全卵100g指定で、Lの卵を割って溶いたものが仮に120gあったなら、使うのは100gです。120gを全部入れると、指定より20g多くなります。これは説明用の例で、L2個がいつも120gという意味ではありません。
全卵の重さを合わせても、黄身と白身の比率まで完全に同じにはなりません。シフォンケーキなどで卵黄・卵白が別指定なら、全卵だけを量って置き換えないようにしましょう。計量器の選び方は、キッチンスケールの0.1g・1gの違いで紹介しています。
サイズが大きいほど、栄養や味も上になる?
M・Lは重さの区分で、栄養やおいしさの等級ではありません。「Lの方が栄養満点」「Mの方が必ず濃厚」と、サイズだけで決めるのは避けたいところです。
同じ1個でも食べる量や黄身・白身の割合が変わるので、栄養を比べるなら「1個当たり」か「100g当たり」かをそろえます。Lで白身が増えても、すべての栄養素が卵全体の重さに比例して増える、とは言えません。
味の好みは、黄身と白身のバランスや調理の仕方も含めて考えたいですね。栄養を強化した商品などを選ぶ場合も、サイズ名とは分けて商品表示を確認してください。
MとLの価格は「1個の値段」と「使う量」を分けて比べる
1人に目玉焼きを1個ずつ作るなら、まずは1個の値段が参考になります。
- 個数で比較:パックの税込価格÷個数で、1個当たりを出します。
- 重量で比較:同じ条件なら、税込価格÷比較する重量(g)×100で100g当たりに。殻付きの重量と、食べる部分だけの重量を混ぜないようにします。
- 用途も確認:黄身だけ欲しいのか、全卵で使うのかによって、必要な量は変わります。使い切れる個数も見ておきましょう。
たとえば架空の税込価格で、M10個250円なら1個25円、L10個280円なら1個28円。1個の支払額はMが少なくても、同じ重さでどちらが安いかは、この数字だけでは決まりません。
1個当たりにも規格の幅があるので、「M10個は必ず600g」と平均らしい数字で固定しないこと。殻付きの総重量が分かっても、それは卵黄や中身だけの量を保証する数値ではありません。単価の計算方法は、スーパーの値札・税込価格・単価の比べ方でも整理しています。
普段の料理は使う量と好みで、分量をそろえたいお菓子はレシピの重量で。このように分ければ、MとLの売り場で迷いにくくなりますよ。保存や加熱は商品の表示・レシピに従い、割った卵を室温に長く置かず、調理に使ってください。
ほかの食品の違いは、食品比較・選び方ハブから探せます。
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