
卵焼きがくっつくときは、まずフライパンが鉄製か、内側にコーティングがある製品かを確認しましょう。そのうえで、油の広がり・加熱の順番・洗い残しを見直します。油を増やせば全部解決、とは限りません。
いま焼いていて焦げ始めたなら、強火にして無理にはがすのはやめ、火力を落とすか火を止めます。金属でガリガリこすらず、器具に合うヘラを使ってください。熱い鍋へ水をかけて急冷するのも避けましょう。
目次
いつくっつく?先に見るところの早見表
| 困っている場面 | 見直すところ |
|---|---|
| 最初の卵液から張りつく | 材質に合う予熱・油の入れ方か。底だけでなく側面まで油が届いているか |
| 2回目以降にくっつく | 巻いたあと、空いた面にも薄く油をひいているか |
| だしを増やしたら破れる | くっつきだけでなく、卵液がやわらかく巻きにくい可能性も。元の配合へ戻して確認 |
| 以前より、ほかの料理もくっつく | 洗い残し・焦げ・表面の傷み。手入れ方法と使用継続の可否を説明書で確認 |
原因を断定する表ではありません。ひとつずつ確認すると、「もっと熱くする?」「油を足す?」を手当たり次第に試さずに済みます。
鉄とコーティング製、同じ温め方でいい?
鉄の油返しを、コーティング製にそのまま当てはめないでください。まずは説明書の材質・表面加工をチェック! 見た目の黒さだけでは判断できません。
ふっ素樹脂加工なら、空だきで復活させようとしない
ティファールの「取っ手つきフライパン・鍋」の説明書では、ノンスティック製品は油をひいて使用し、火力は中火・弱火で十分としています。油をなじませて加熱し、対象製品のお知らせマークが適温を示したら調理を始める案内です。
空だきや強火は、コーティングの劣化や変形の原因になります。「煙が出るまで熱する」「塩を強火で炒って復活させる」といった方法を自己判断で加えないでください。これは同社説明書の対象製品の例なので、別製品は手元の指示を優先します。出典:ティファール取扱説明書(ノンスティック製品・お知らせマークの項)
鉄製は、必要な油のお手入れを確認
リバーライトの鉄フライパンを使う実例では、中火で予熱したあと油返しを行い、その油を戻してから調理用の油を入れています。鉄用の準備と、焼くための油は分けて説明されているんです。出典:リバーライト「手入れの済んだ鍋で卵焼きを焼く手順」
すべての鉄製品で初回の空焼きが必要、という意味ではありません。表面処理や製品で手順が違うので、自分の説明書に合わせましょう。洗剤で洗ったあとの手入れは、鉄フライパンを洗剤で洗ってしまったときの記事にまとめています。
途中からくっつくなら、巻くたびの油を確認
最初だけ油をひいて終わりにせず、次の卵液を流す前の面も見てみましょう。四角い卵焼き器は、角や側面まで卵が広がります。
キッコーマンの基本手順では、側面まで油をなじませ、巻いた卵を移動させるときに空いた面にも油をひきます。次の卵液は、底に薄く広がる量で重ねていく流れです。出典:キッコーマン「だし巻きのすべて」基本手順
油をのばすペーパーは、菜箸などで持ち、指や紙を火に近づけないようにしてください。油を足したら強火にする、というセットではありません。器具の指示の範囲で、焦げが進まない火力に調整します。
だしを増やすと巻きにくい?
破れる原因が、必ずしも鍋への張りつきとは限りません。キッコーマンは、だしの量を増やすと巻く難度も上がると説明しています。くっついたように見えて、やわらかい卵が崩れている場合も切り分けたいところです。
慣れるまでは、選んだレシピの卵・だしの分量を変えずに作ってみましょう。卵の個数だけで量を合わせにくいときは、卵のM・Lサイズと重量の違いも参考になります。
何を変えてもくっつくなら、洗い残しと表面をチェック
ティファールの同説明書は、洗い残しがこびりつきの原因になるとしています。使用後は自然に冷まし、中性洗剤とスポンジで洗い、こびりついた汚れはぬるま湯でふやかす案内です。コーティング面を金属たわしや研磨剤で削る方法は避けてください。
この洗い方を、熱いうちの手入れを案内する鉄製品へ一律に広げないことも大切です。表面の加工が傷んでいる場合は、油で元どおりに修復できるとは考えず、メーカーに使用継続・交換を相談しましょう。和平フレイズも、内面コート加工の劣化は買い替えの目安としています。出典:和平フレイズ「玉子焼フライパンの選び方」
次に焼く前は、この3つを準備
- 材質と説明書を確認。鉄の予熱・油返しと、コーティング製の加熱手順を混ぜない。
- 卵液と油、器具に合うヘラをそろえる。加熱してから探し回らずに済むようにしておきます。
- 巻くたび、空いた面の油を確認。失敗したら加熱を強めるのではなく、焦げ・油・配合を分けて見直します。
今回は、くっつきやすさを見直す方法です。形がまとまったことだけで加熱の安全性を判定せず、中心まで十分に火を通してください。
ほかの調理のコツは、料理の基本・レシピからどうぞ。
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