大食い選手のイメージってどんな人を想像しますか?
体が大きくて立派なお腹をしてるお相撲さんのような人を想像しませんか?しかし、実際の大食い選手を見てみると…
「普通の人!」いやむしろ「痩せてる!」
中には太ってる人もいるかもしれませんが、だいたい痩せてますよね。スポーツマンでもなければ、特に特別な運動をしてるわけじゃないのになぜ太らないのか?
あれだけ食べたら普通太るでしょ!なんで?
ということで今回は「大食い選手が太らない理由」という疑問を解決していきたいと思います。
目次
大食い選手の一日の摂取カロリーは?
男女一日平均摂取カロリーはだいたい
成人男性「2600kcal」
成人女性「2000kcal」
とされています。
一日三食の場合、一食の摂取カロリーは
男「850kcal」
女「650kcal」
これぐらいになります。
では大食い選手は一体どれほどのカロリーを摂取するのか?
大食い選手で有名な方といえば、やはりこの方「ギャル曽根さん」ですね。
彼女は一日に「20000kcal」ほど摂取するそうです。
一日三食の場合、一食の摂取カロリーはなんと6666kcalという!!!
お茶碗一杯普通盛りのご飯を約26杯分(ご飯一杯250kcal計算)。三食だと80杯分ということになります。一般人には考えられない量ですね(笑)
では、どうしてこんなに食べて太らないのか?食べたものは一体どこへ?次を見ていきましょう。
食べたものはすぐに排泄される
通常は食べたものをある程度胃の中に止め、消化したり、栄養を吸収したりします。
対する大食いの人は胃の出口にある弁が緩んでいて胃の中に長時間止めることなくすぐ排泄されます。
故に栄養不足気味とも言われています。
※弁とは
食道、胃、小腸、大腸の間にあるのが弁。このストッパー部分が緩くなっているのが大食いの人
大食い選手が太らない理由
食べたものがすぐ排泄されるということは、腸へ送られるスピードも桁違いです。
カロリーを摂取する前に腸へ送られるわけですから、それはもうカロリーを摂取してるとは言えませんよね。これが太らない体の秘密です。
胃の膨張が一般人と違う
食べれば食べるほど胃は膨らんでいきますが、膨らむ度合が一般人とは桁違い。
特異体質であれば一般人の「15倍ほど」胃を膨張させることができます。
とても柔軟性の高い胃袋で、食べても食べても膨らんでいく上に、胃袋の位置も天性のものと言うべきか内臓を邪魔しない位置にあります。
胃袋の違いも一般人とは比べ物にならないということですね。
食べ過ぎによる健康面はどうなのか?
たくさん食べられるといっても健康にはよくないんじゃないのか?と思うところでしょうが、これも問題ありません!その秘密は腸の「ビフィズス菌」にありました。
通常、食事をすると血糖値が上がりますが、大食いの人はこのビフィズス菌の働きにより血糖値が上がらないという!よって満腹中枢も刺激されないため、お腹がいっぱいという感覚がない。
またビフィズス菌には下痢の発生を抑制したり便秘の改善を行い、結果排便がスムーズに行われる働きもあります。このビフィズス菌、大食いの人は一般人の約3倍もあると言われています。
一般人は大食い体質になれるのか?
大食い選手のような特異体質になれば好きなものを好きなだけ食べれる!ダイエットの必要はない!きっと、なりたいと思う人もいると思います。
はたして一般人はこの特異体質を手に入れることができるのか?
結論から言うと「不可能に近い」
大食いの人はあらゆる条件がそろって大食いと呼ばれるようになります。それは天性によるものがほとんど。
一般人が大食いになれない理由を3つあげると
- しっかり消化・吸収される
- 体質によって限界がある
- ビフィズス菌の量が違う
しっかり消化・吸収される
一般人の"弁"は緩んでいません。故にしっかりと消化、吸収されます。
体質によって限界がある
胃袋はトレーニングで多少拡張できますが、大食い選手並みになることはありません。
というのも内蔵の位置は変えられないということから拡張するにも体質によって限界があるということ。
水を大量に飲んで胃を大きくしようにも、中身が無くなると元の形に縮みます。
ビフィズス菌の量が違う
ビフィズス菌の量も体質によるものです。
食べたら血糖値が上がる上に満腹中枢が刺激され、すぐ苦しくなるでしょう。それでも無理に食べ続けると代謝不良による肥満、栄養バランスが崩れ病気になる可能性もあります。
まとめ
大食い選手の特徴をまとめると
- 食べたものはすぐ排泄される
- 胃が極端に膨張できる
- 胃が膨張しても内臓を邪魔しない位置にある
- ビフィズス菌の量が3倍ぐらいある
大食い選手はトレーニングでどうこうというより、天性によるものということですね。
太らないからダイエットの必要もないというのは嬉しい限りですが、食費がかかるのと、満腹感がないというのも、どうなんでしょう。特異体質の人にしかわからない苦労もあるかもしれません。
でも食べ放題では一般人より楽しめそうです(笑)