お寿司の王道メニューと言えば、まぐろ、うに、いくらなど、海鮮ネタが中心となっています。しかし最近の回転寿司は一味違う。

 

みなさんがよく知る王道メニューの他にも「えっ?ここお寿司屋さん?」と思うような奇想天外なメニューが続々登場しています。

 

そこで本記事では全国でも有名な回転寿司店の「奇想天外なメニュー」をピックアップしてみることに。

 

 

そして奇想天外なメニューによる業界の戦略意図も見ていきたいと思います。これが新時代令和の回転寿司だ!

本当にお寿司屋さん?と思うメニュー

一般的なお寿司

お寿司と言えばこういうのをイメージしますよね。

 

「本当にお寿司屋さん?」と思うには、このイメージが180°ひっくり返るものでなければならない。つまり「お寿司ちゃうやーん!」となるようなもの。

 

お寿司屋さんなのにお寿司じゃない?全国の回転寿司店は一体どんな奇想天外メニューを出しているのか見てみましょう♪

「くら寿司」の奇想天外メニュー

KURA BURGER

 

まな板の上にポンっと。「和」のイメージは残しつつ、アメリカンを放り込んでくる度肝う抜かれる斬新さ。

 

しかし「まな板=和=お寿司」っていうのも…無理やりでは?っと思いきや、なんとパンは米粉と黒酢を配合した「シャリバンズ」という!なるほど米粉がシャリか…。あくまで「お寿司」という関係性は捨てない方向です。

 

種類は「フィッシュ」と「ミート」の2種類。

 

ちなみにフィッシュ、ミート共に280円というお手軽価格。

 

右下の巨大な寿司看板を見て頂きたい。クラバーガーが代表的なお寿司と当たり前のように肩を並べている。しかし彼はお寿司。形は違えどお寿司なんです。私たちが知るお寿司のイメージは新時代に向けどんどん進化しつつあります。

カリフラワーライスカレー

 

ライスの部分をよく見るとカリフラワーという糖質オフカレー!

 

シャリカレーというものはありましたが、シャリがカリフラワーとなると、お寿司との関係性は…?これはお寿司でもカレーでもどちらでもない、まったく新しいジャンルです。

 

時代は待ってくれませんから、私たちがへばりついていきましょう。

くら出汁

 

はい、これ飲みました。めちゃくちゃ上手い。しかも100円。
自動販売機に売ってるなら毎日飲みたい。

 

カフェで飲むようなお洒落なカップなのに、中身は出汁。お店は回転寿司と突っ込みどころ満載ですが味は確か。最後の一杯にもおすすめ♪

 

採用の理由は「インスタ映え用」といったところでしょうか。

 

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「スシロー」の奇想天外メニュー

コク旨まぐろ醤油ラーメン

 

まぐろのカツをドンと入れて、スープは魚介の出汁と醤油味。これでたったの280円。

 

回転寿司と結び付けると「魚介系ラーメン=魚介=お寿司」といったところでしょうか。

 

うどんはあってもラーメンは従来の回転寿司にありそうでなかったものです。

 

こちらはあっさり鯛だし塩ラーメン。締めの一品に合いそうです。

スイーツ集

 

女子ウケするスイーツ集もレパートリー豊富で魅力的。昔のような和を全面に押し出した回転寿司というイメージから今ではカフェ要素も取り入れ女性客のハートをつかむ。

 

もう普通の回転寿司メニューでは新時代を生きぬことはできないのでしょうか。令和という時代に合う新メニューはこれからも加速していきそうですね。

 

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「はま寿司」の奇想天外メニュー

手ごねチーズハンバーグ

 

普通においしそう。これだけ見ると回転寿司とは思えないメニュー表だ。もはやお寿司との関係性なんてどうでもいいレべル。イタリアントマトソースとポンズのおろしハンバーグの2種類で280円という安さも魅力。

 

しかもはま寿司は平日なら1皿90円と庶民の味方過ぎる。

博多とんこつラーメン

 

すごいぞ!はま寿司さん!お寿司の要素はフル無視!しかし開発者インタビューによると専門店に負けないラーメンを提供したい想いがあるそうです。

参考・参照はま寿司 歴代ラーメンヒストリー

全国各地の人気店を食べ歩き研究、昼夜問わずラーメンづくりに打ち込む。そして「寿司屋のラーメンとは思えない味」にたどり着いたとあります。

 

はま寿司さん…お寿司は?なぜラーメンづくりに打ち込む…()これぞまさしくお寿司屋さん?と思う奇想天外メニューだ。

はまカフェ

 

どの回転寿司店も「カフェ要素」を取り入れています。一昔前ではお寿司と言えば「お茶」でしたが、今では流行りものを取り入れる傾向があるようです。

 

他店が導入するならうちも!と回転寿司店は進化していくのでしょうか。

 

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「かっぱ寿司」の奇想天外メニュー

ハワイアンパンケーキ

 

お寿司は一旦忘れましょう。

 

最近の回転寿司はデザートがすごい。お寿司屋さんを一切感じさせないリゾート気分が味わえるハワイアンパンケーキ。

 

回転寿司なら「和」という考えはもう古いのかもしれません。なんでもあり、自由な発想で喜んでもらえたらそれでいい気がしてきました。それに女性客の獲得も狙えます。

とうもろこし焦がし醤油にぎり

2019年626日から発売の甘みたっぷりな「とうもろこしのお寿司」

 

最もお寿司らしい上に奇想天外!それでいて美味しそう。本記事で求めていた理想の形ではないでしょうか。

 

軍艦系のコーン寿司はありましたが、スタンダードなスタイルでは見たことありません。

 

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なぜ奇想天外なメニューが増えたのか?業界の戦略について

業績矢印

どの回転寿司チェーンも昔にはなかったメニューを取り入れています。

 

そして、ただ面白いからというわけじゃなく、そこには必ず戦略意図があるはず。そこで「奇想天外メニューが増えた理由」について考えてみたいと思います。

ファミリー層の獲得

回転寿司で寿司を食べる家族

現在の回転寿司は「ファミレス化」しています。お寿司が主体ではありますがカレーやハンバーグ、ラーメン、スイーツなど幅広いメニュー展開で同業だけでなくファミレスなど異業種の客層も誘引しています。

 

特に「子供が満足するメニュー」であれば家族連れの外食先選びで子供の意見を優先し候補に入る確率も高くなります。呼び込みに成功すれば次はデザート。子供や女性が喜びそうなデザートが「締めの1品」となり客単価を向上させてくれます(お寿司だけを扱う場合に比べ客単価は伸びる)

 

さらに客足の薄いランチタイムの回転寿司店では、カレーやラーメンといった、それ単体でもランチになるメニューを提供することでサラリーマンの昼食先候補となり、結果ランチタイム時の客席回転率向上と繋がります。

 

ターゲット層を思い切って広げて見ることで新しい客層の獲得が出来るんですから奇想天外なメニューはただの闇雲ではなく、戦略の上でのものと言えますね。

魚嫌いの層を獲得

例えば知り合いと外食先を決める時、一方は寿司が食べたい、もう一方は魚嫌いとなると回転寿司という選択肢は除外されてしまいますよね。しかし現在は回転寿司も「ファミレス化」しています。魚嫌いな方でも十分満足できるメニューが揃っているので選択肢から除外される確率は格段に減るのではないでしょうか?それどころか、お互い食べたいものが食べられるのですから即決ということもある。

 

ファミレスにはカレーやハンバーグはあってもお寿司はなかなかありません。しかし回転寿司は主体が寿司なので、今後さらにファミレス並みのメニューを揃えることで異業種を飲み込む可能性も感じられる。

 

これは決して大げさなことではないかと。現に今の回転寿司で食べるサイドメニューは「美味しい」です。それでいて「安い」ときた。一体どこに力入れてるの?()と感じるぐらいサイドメニューの豊富さと手を抜かない姿勢に驚かされるばかりです。

 

近い将来回転寿司で寿司を食べずに帰るという現象も起こりえるのでは?ただそうなるともはや寿司屋ではない。

原価率の安定化

魚の市場

魚介類の原価は他の外食に比べ高く、漁獲量の増減で相場が変動するため安定して記載した価格で提供することが難しいとされています。時期によっては薄利になることも。

 

しかし鮮魚以外のサイドメニュー(相場の影響をあまり受けない原材料)を充実させることで安定して原価を下げることができます。

 

よって、みなさんがお寿司100円という安さで食べられるのは相場変動が激しい魚介類を支えるサイドメニューがあるからと言えるでしょう。

 

なぜ回転寿司であるのに奇想天外なメニューにこれほど力を入れているのか?それはファミリー層の獲得や、魚嫌いの層を獲得するためだけでなく安定供給を維持するためでもあるということですね。

 

原価率についてはこちらをご参考ください。原価率の大事さがわかります。

今後の回転寿司業界の「新しい一手は?」

今の戦略が永遠と通用するわけではありません。あと数年すれば「奇想天外なメニューは当たり前」になり、話題は冷めていくでしょう。現在も競合他社による同様の動きで差別化が徐々に難しくなりつつあります。

 

となれば「新しい一手」をこの段階で考えておかないといけません。

 

そこで次にありそうな新しい一手を考えてみます。

回転寿司でモーニング

モーニングメニュー

ランチ、ディナーはすでに客層を確保できています。となると次はモーニング。

 

最近の回転寿司は昔のように回るお寿司を取って食べるから注文制が主体となりました。そこでモーニングでは注文制オンリーにしてパンやコーヒーを回して見るのも面白いかもしれません。

 

「回転寿司でモーニングはない」という一般的な発想をどう覆すか。他社がやらなさそうなことを先にやるのは新しい一手の基本ですから。

差別化に頼らない基本的なスキル向上

今テレビのリモコンを見てください。もしくは想像してみてください。何そのボタン?っというような触ったこともない、意味もわからないボタンがたくさんありませんか?

 

これは企業が差別化に差別化を重ね過ぎて使用者が必要とする機能以上のもが増え過ぎた結果なんです。

 

差別化は時に有効ですが、差別化され続けると今度は差別化されていないものが目立ってきます。そこに目をつけたのが「ダイソンのサイクロン掃除機」です。「余計な機能はいらない。掃除機と言えば吸引力でしょ」ということで掃除機本来の性能をアピールしてドカンと売れました。

 

このように差別化し過ぎると本来の基本的なことを忘れてしまうんです。

 

回転寿司業界では今サイドメニューに力を入れていますが、これに並行して基本的な味の向上やリピートを促進させる接客スキルの底上げが必要になってきます。

 

つまりプロモーションに頼らない「基本的なお店の力」をつけることで顧客を「お店のファン」にする施策が今後「本当の差別化」となるのではないでしょうか。

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